大連含む中国東北地方に興味をもってもらえる一番のチャンスは
「坂の上の雲」そして日露戦争です。
司馬遼太郎さんの大作。
最近はもっくん主演で最終話が放映されました。
見た方も多いのではないでしょうか。
あの日露戦争の舞台がまさに中国東北地方です。
ロシアは日清戦争(1894)後三国干渉で不凍港をもとめて遼東半島を手に入れ、旅順に太平洋艦隊をおきます。
そこを日露戦争開戦(1904)後攻めたのが東郷平八郎率いる日本艦隊。
また、日本陸軍は大連の少し東から上陸します。
そして南山の戦いという、まさに私が今住んでいるあたりで起こった戦いなどの結果、大連を落とします。
司馬遼太郎さんの言葉を借りると、
「満州を手のひらと考えると、その小指のようにつきでているのが遼東半島。その先端が旅順。その真ん中にあるのが大連湾、金州湾」
ということで、指の真ん中大連を落とした日本は、
指先の旅順ロシア海軍を孤立させることに成功した訳です。
しかし、日本陸軍はロシア艦隊をバルチック艦隊がくる前に殲滅させるべく、さらなる攻撃をしかけます。
というのも、バルチック艦隊が来てしまうと日本艦隊は圧倒的不利になるから。
そこで旅順要塞を落とすにあたり起こったのが大悲劇。
203高地をめぐる争い。
堅い要塞に対してむやみやたらと白軍突撃を繰り返す日本軍。
山には日本軍のなきがらが山積みになったとか。
そしてステッセル将軍と乃木大将の講話の地、水師営。
こんな歴史を持つ場所が大連近傍にあります。
日露戦争はその後、遼陽、奉天(現在の瀋陽)と続き、
ポーツマス条約へとつながって行きます。
なお、昨年行った丹東は、
日露戦争開戦直後
朝鮮半島から上陸した黒木軍が鴨緑江をわたって満州に上陸したポイントです。
旅順以外はなかなかふらっと行くには遠いですが、
「坂の上の雲」を読んでくるだけでも興味が数倍わくはずです。
ということで、大連に来る機会がありましたらぜひ坂の上の雲を読んできてください。
実はわたくし旅順にまだ行ってません。
暖かくなったら行こうかと。
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